tomatoyoko.gif (61032 バイト)    阪神間(西宮市−甲子園界隈)の賃貸住宅 と分譲マンションのトラブル回避のヒント集、 マンスリー マンションを掲載. リンクフリー

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大京の叩き売りその後
 

 

大京のマンションを購入したモルガンスタンレーのその後の評価

本 地下は下がる=日本は再生する 増田悦佐 + 大竹愼一 フォレスト出版 ¥1700.−より転載

失敗したモルガンスタンレーの買収 増田 
 外資による買収の一例として、1998年にマスコミを賑わした、モルガンスタンレーによる大京のマンション買収を挙げておこう。大量の在庫を抱えて経営難に陥った大京から、1200戸のマンションを120億円でモルガンスタンレーが一括買収した件だ。
 主として札幌、福岡、仙台、広島などの地方中核都市のマンションが売買対象になった。大都市圏と比較して物件価格が安いわりに家賃はそれほど下がらないから、利回りも8カラ10%は期待できるといわれていた。モルガンスタンレーは安い買い物をしたと、当時はいわれたものだった。
 しかし、いまとなってはモルガンスタンレーは大京にしてやられたというのが、業界の評価である。このマンション投資は高い利回りが期待できるうえに、不動産という元本の保全もできる金融商品であると、モルガンスタンレーは考えていた。しかし、地方都市のマンションは土地代部分は微々たるもので、価格に占める建物の比率が大きい。アメリカのマンションと違って、日本の建物の価値は20年か30年で償却されてしまい、時がたつにつれてマンション価値は目減りしていく。当座の利回りはよいけれども、テナントが抜ければつぎの家賃は下がっていくし、売却処分をしようとしても元本そのものが目減りしてしまっている。モルガンスタンレーはそのあたりの事情をキチンと調べないまま、当座の利回りに目が眩んで購入してしまった。購入したあとでそのリスクに気づいて、すぐさま転売先を探そうとしたが、ほとんど購入しようとするものはいなかったのだ。この事件もまた、外国人投資家に日本の不動産投資のリスクの巨大さを気づかせたできごとだった。

 

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