tomatoyoko.gif (61032 バイト)    阪神間(西宮市−甲子園界隈)の賃貸住宅 と分譲マンションのトラブル回避のヒント集、 マンスリー マンションを掲載. リンクフリー

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少額訴訟=大阪0104
 

 

大阪のSさんの体験談を掲載します。退出後、一年経過してからの疑問の提起でした。
見事な文書表現で裁判所を味方につけての、気持ちのいい判決までの流れをどうぞ。

Apr/01/2001 Sさんからのメール
トマトホーム 西岡様

はじめまして。元大阪市在住のSと申します。

 1年前に新居に引越したのですが、以前住んでいた賃貸マンションの原状回
復費用に疑問を抱いていたところ、初夏にトマトホームさんのHPに出会い、
以来心の拠り所として参考にさせていただいてきました。小市民なのでためら
いもありましたが、大家さんと電話で交渉。大家さんは、ごまかしていない、
これだけ確かに費用がかかったのだの一辺倒で、自然損耗とかの概念は一切な
く議論になりませんでした。悩みましたが、最終的には、貴HPの”原状回復
の阪神間の現状”に勇気づけられ、先月少額訴訟を提訴しました。4月の中旬
に口頭弁論を迎えることになっており、相手方からの答弁書も届いたところで
あります。

 百戦錬磨の大家に太刀打ちできるか、不安に思っていることも事実です。お
忙しいこと十分推察しており誠に恐縮ですが、何かポイントとなる点など、ひ
とことコメント、アドバイス等がいただければ幸いです。
何卒どうかよろしくお願いいたします。

 2001/4/1 ※決してエイプリルフールではありません(^^;

借主からの経過報告

Apr/01/2001 トマト からの返事
敷引という表示をしておいて
さらに不足分を請求することが、慣習に反している訳です。

きれいで、敷引より修理費用が安ければ、
余った分は返しているのでしょうか。
多分、返金していないと思われます。

不足すれば請求し、余れば返さない。
その金額が、35万円とは非常に高額です。
これは、とてもずるいと思います。
普通貸主は、多い少ないをどんぶり勘定でチャラに
しています。

関東方式なら、礼金は少額です。
綺麗なら、解約時支払う原状回復費用もそれに比例して安くなります。
でもここは、そうでは無いわけですね。

判例にありますように、
敷引という慣習は、故意過失まで含むとあります。
健闘祈ります。
http://www.kansai.ne.jp/tomatohm/new_page_10.htm
> 借主の故意重過失に基づく建物の修繕に要する費用は、
>建物賃貸借契約終了時には別途精算されることがないことは

> 「原状回復費用負担承諾書」を頂いている
この特約の有効性の問題ですね。
この特約が公序良俗に反するかいなか・・・


少額訴訟は、1回きりですので、資料作成が大変です。
通常訴訟でも費用はさほど変わりません。
御検討を。

Sさんより Apr/16/2001

トマト店主 西岡様

前略 お世話になります。

以前は相談に対してコメントいただきましてありがとうございました。
いよいよ小額訴訟の口頭弁論が4/19に迫って参りました。

これに備えて、原告側の言い分をまとめて簡易裁判所に提出いたしました。
ご参考までにこの内容を添付いたしますので御覧ください。
もしも当日までに何か考えておくべき準備がありましたら、またアドバイス
いただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

原告=借主の言い分

被告=貸主の言い分

Apr/16/2001 トマト からの返事
S様

原告の言い分は、
判例も、公序良俗も入っていて、
完璧だと思いますよ。
健闘祈ります。
また、結果出れば、教えてください。

Apr/21/2001 以下 口頭弁論の経過報告

さて、口頭弁論の模様ですが、あくまで当方の立場からの色眼鏡で見ると、裁判官は最初からこちらの味方に見えたことで、まずは安心しました。こういった案件には慣れておられるのでしょう、大家側に対してポイントとなる点をどんどん尋問して答えさせ、容疑(?)を固めていく感じで、当方はあまり喋る機会はありませんでした。質問が的を得ているため、大家側は喋れば喋るほどボロが出てくるというか、逆に当方の言い分の裏付けがどんどん取れていくという感じでした。

 大家はガイドラインの存在さえ知らなかったようで、どんなに説明されても話が空転するため最後まで論点が噛み合わず、裁判官もいい加減苛立っていたようです。何がどう汚れていたかも大家さんも工務店さんも具体的な説明はできず、いわゆる通常損耗以上のものがなかったことが明らかになるように、ポンポン質問していかれました。大家側の証人も完全に逆効果で、大家が損耗の判断を含めた工事を工務店に丸投げしていること、工務店は大家から損耗度合いに関わらず完全リフォームを指示されていること等、にっこりはっきり証言してくれて、まるで当方の証人であるかのようでした。
 一方、大家さんは最後まで、・本当に汚れていたはず・汚したらきれいにするのが当たり前・印もついてある・今までもこうやっている、文句を言ってきたのは初めてだ、、、と堂々たる(?)ものでした。どう説明しても本質的な部分の理解ができないために、終盤になると裁判官も「こりゃ判決出さんとだめかな・・・」とつぶやいておられるのが聞こえました。

 簡易裁判所としては、できれば判決を出すことは極力避けたい気持ちがあるようで、和解に持ち込むことを基本としているようです。裁判官の方から当方に「一般に9:1だったら事実上の完全勝訴だと思って下さい(請求額は11万6千円余り)。調整したいと思いますのでその程度の条件で和解に同意できますか」と和解の打診を受けました。この後、大家に10万前後で和解させようと裁判官が説得しておられたようですが、前述のとおり話は噛み合わず説得は困難を極めたようです。書記官が「老婆心ながら申し上げますが、判決になったら10:0もありえるかもしれませんよ。」「判決で負けたら何かうちが困ることがおますんか?」「あなたもまっとうな会社を経営されているのだったら譲歩された方がいいのではありませんか」という会話も聞こえてきました。

 正直なところ当方としては、理屈の上で譲歩する割合は見当たらないのですが、反省の気持ちが芽生えたのならば和解というチャンスを与えましょうか、という寛大な考え方で自分を納得させ、端数をオマケして切捨てて、11万ならOKと回答したところ、大家は何を思ったか同意しないため裁判官は「はい、決裂」、判決に委ねることになりました。あれだけ裁判官、書記官さんが諭しておられるのに和解は損だと勘違いしているようで、決裂に至ってホッとしているかのようでした。まあ、いいのですが。こちらは判決を得れば取引銀行も分かっていますので強制執行も辞さない覚悟です。

 判決は来週となりますが、原告・被告共に判決は郵送を望みました。判決の結果はまたご連絡します。

Apr/21/2001 トマト からの返事

いま、掲示板にある業者=訴えるというと簡単に請求を止める
確信犯とは違い、この大家は、愛すべき無知があると思います。

次回からどうするのでしょうか、確信犯として罪を重ねるのか
改心して次回からは、無法な請求を止めるのか気になるところです。

本当に、S様 おめでとうございました。

Apr/24/2001 判決

まとめ
S様の好意で、このように訴状から判決まで公表させていただけたことを感謝いたします。
後進の方には、この結果は大変参考になると思います。

 
ただここの完全勝訴は、あくまで阪神間=大阪という地域での慣習のからみれば、貸主のこのような行為は、まったくの横暴ということでの完全勝訴ということをみなさん気をつけて下さい。

 このHPは、まさに全国から見に来られておられます。よって全国から質問がくるわけですが、全国どこでも、このように気持ちよく完全に勝てるものではありません。そこのところ=慣習の違いに十分気をつけてください。

 

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