tomatoyoko.gif (61032 バイト)    阪神間(西宮市−甲子園界隈)の賃貸住宅 と分譲マンションのトラブル回避のヒント集、 マンスリー マンションを掲載. リンクフリー

 


 

 

私の敷金闘争は、平成14年10月16日に決着しました。
トマトホームの敷金問題の情報は、わたしが少額訴訟を起こすが否か迷っているとき
に決心を促してくれました。そこで、お礼の積もりで、経緯をすこし詳しくまとめて
ご報告することにします。


物件は6階建てマンション1階の2K(世田谷区松原)、約4年の賃借後の騒動です。

----------------------------
このケースは、敷金返還問題の典型でしょう。家主は、我々の退去の後、2カ月分の
敷金27万円のうち原状回復と称し、家主が勝手にクリーニング業者へ支払った金額8
万円を没収、残額の19万円のみを返却してきました。私は、これを不当として簡易裁
判所に提訴しました。その提訴の結果が、下記和解条項です。


和解条項:
被告(家主)は、原告(私)に対し、本件債務として、(控除金80,000円の内)
金68,000円の支払義務があることを認める。

経緯:
 われわれは、退去当日(平成14年 5/31)まで丁寧に掃除をし、最後の日には担当
の不動産屋の社員を呼んで鍵を返却、とまあスムーズに事を運んだ積もりでした。半
月後、家主から敷金を返却する旨の電話があったものの8万円の控除について一切言
及はありません。そして、その後19万円のみ返却され、続いてリフォーム業者から汚
れてもいない壁紙の張替えの一部、エアコン掃除、部屋の掃除代として計8万円の領
収書が、おかしなことに直接私宛に、郵送されてきました。

 自然損耗以外の心当たりがないので、家主に抗議の手紙を出したところ、「これまで
皆さんからこんな形で頂いている。壁紙については5年ごとに交換している。つべこ
べいうなら、引っ越し時の車の駐車料金や資源ゴミ(家主の了解済みで玄関に残した)
の処理費の追加請求をするぞ。」
との返信。不動産屋は全くの逃げ腰、半分返却の交
渉をしてみましょうと言ったもののなしのつぶて。

これは訴訟しかないと思い、手始めに、
前借家人を探し出し、壁紙の張替え事実の有無を尋ねたところ、家主の食言と判明。
この方も5年前の退去の時、同様の経験をしているとのこと、
そして、いまだに釈然としない気分でいる、提訴するなら参考人と
して全面的に協力する(事実、参考人として出廷してくれました)、という返事でし
た。

 それで、過去10年間壁紙の張替えなどなかったこと、嘘をついてまで貪欲に敷
金を巻き上げようとする手口などを明らかにする積もりで証拠書類をまとめて、8
月28日に本人訴訟(弁護士、司法書士を立てずに)で小額訴訟を起こしました。

 もう御存知かと思いますが、小額訴訟制度は金30万円以下の係争で、迅速審理をモッ
トーに、1日の裁判で結論を出すものです。
 控訴はありません。不服は通常訴訟で争うしかありませんが、30万円以下でそこまで
はと言うことで、大抵は裁判官が勧める和解に応じることになるようです。

 興味があるのは、担当の裁判官が、日本の民事裁判は、論理100%で進めるものではなく、
和解を勧めることが本旨である、と強調したことです。言外に、被告の面子も少しは立てて
やろう言っているような気がしました。

エアコンの掃除代1万2千円だけは認めてやろうというのです。
私としては全面勝訴でもおかしくはないと反論しましたが、
1万2千円を巡っての通常訴訟は馬鹿げているので、和解の勧めに応じることにしました。

恐らく、多くの借家人が家主の言うまま敷金の一部あるいは全部、ひどい場合には追
加金を没収されていると、思います。しかし最近は、役所もガイドラインを設け、家
主の不当利潤を問題視しているようです。多くの判例も、この線に沿っているようで
す。

裁判に関わることは避けたいことですが、今回は、おおいに勉強になりました。
それにしても、予め細心の注意を持って、賃借契約に臨むことが肝腎ですね。
遅きに失した人は、悪質家主におじけず、原状回復のガイドラインを武器に、毅然と
返還交渉に当たりましょう。

以上、敷金没収に悩む方々の参考になれば幸いです。

                               町田市 トムトム

食言 しょくげん【食言】  (一度口から出したことばをまた口に入れるの意)前に言ったことばと違ったことを言うこと。約束を破ること。うそをつくこと。

トマトホームからの感想


 貴重な体験をお送りいただきありがとうございます。
当HPが、お役に立てて光栄です。

 今回の事例を、是非、後進の方達のために、当方HPにUPしたいと
思いますので、トムトム様の御承諾をお願いしたいと思いますので
よろしく。

以下が、今回の重要ポイントですね。すばらしいと思います。
> 、壁紙の張替え事実の有
> 無を尋ねたところ、家主の食言と判明。この方も5年前の退去の時、同様の経験をし
> ているとのこと、そして、いまだに釈然としない気分でいる、提訴するなら参考人と
> して全面的に協力する(事実、参考人として出廷してくれました)


特に、以下の下りは、やった方しか判らないことですので
大変貴重な生の感想ということで、説得力があります。
> 興味があるのは、担当の裁判官が、日本の民事裁判は、
>論理100%で進めるものではなく、和解を勧めることが本旨である、
> と強調したことです。言外に、被告の面子も少しは立ててやろうと
> 言っているような気がしました。

 実際は、裁判官が、法律の解釈をバックに和解を薦めてくるのは、結構迫力が
あるものですよね。

 また、
> 1万2千円を巡っての通常訴訟は馬鹿げ
> ているので、和解の勧めに応じることにしました。

 だいたい和解で、100%はありませんので、この線で、全面勝訴と考えて
良いと思います。
おめでとうございます。